ここでは私の持っている根付から、いくつかご紹介いたします。
自慢できるような根付ではありませんが、どうぞご覧ください。
虎渓の虎根付です。
自分の干支が虎なので、虎根付は好きな意匠のひとつです。
江戸時代、中国や朝鮮から、生きた虎が日本に舶来品として入ってきました。
当時生きた虎を観察できる機会は少なく、人々にとって虎は空想上の生物でした。
そのため様々な姿の虎が掛軸や襖絵に描かれましたが、根付も例外ではありません。
ネコのような虎、ヒョウが混ざったような姿の虎など、当時描かれた様々な虎を
博物館や美術館で見ることができます。
虎渓の虎は写実的な虎ではなく、可愛らしくデフォルメされた虎だと感じます。
二人の唐子が相撲?を取っているユニークな意匠の根付です。
その姿勢ですが二人の唐子は立っておらず、座ったまま組み合っています。
こういった体勢で行う力比べが当時あったのだと思いますが、詳細は不明です。
唐子は好んで取り上げられたモチーフで、根付以外に陶磁器、
絵画等の文様としても
好んで用いられました。この根付には紐通しの穴がありません。
紐は唐子の足の間を通す形式で、
根付の意匠を利用した紐通しとなっています。
寿老人の根付です。寿老人とは七福神の一人であり、長寿と家庭円満にご利益のある神様です。
寿老人は長い顔で桃や団扇を持ち、鹿を従えていることが多いです。似た神様に福禄寿があります。
福禄寿も七福神の一人ではありますが、長い顔を持ち、宝珠を手にして、鶴を従えている
ことが多く、
幸福・蓄財・長寿にご利益のある神様です。寿老人と福禄寿はとても良く似ていますが、別の神様です。
ちなみにこの根付は団扇を持っているので、寿老人であると考えています。
私は「良い根付は自立する」と考えています。この根付は左足の片足立ちで、左足はわずか数mmの大きさです。
この小さな面積でこの根付が自立することは、相当に重量配分とバランスを考えて作られたことが想像できます。
玉獅子根付です。玉を持つ獅子は縁起の良い図柄であり、根付の意匠としては多いです。
毛彫りの表現が非常に細かく、またくるくると毛が渦巻います。顔の表情もリアルです。
足元の玉の中には、小さな玉が入っていて、中でころころと動きます。