いま根付を入手しようとしても、市中で目にすることはまずありません。
一般的には骨董品を扱う古美術店や、各地で開催されている骨董市で入手することができます。
しかし購入の前に待ってください。他の古美術品と同様に、根付にも多くの偽物があります。
購入の前にまずはしっかりと勉強して、本物を見る目を養ってほしいと思います。
東京国立博物館をはじめとして、根付を展示している博物館は全国に多くあります。
また根付に関する書籍や博物館の図録もありますので、多くの実物を写真で見ることもできます。
本物の根付がもつ雰囲気や特徴を自分なりに掴むことが大切です。
根付は多くの根付師によって作られてきました。様々な意匠の根付が様々な材質で作られました。
どのような根付を集めるかは、個人の自由であり、同時に楽しみでもあります。
自分の好きな生き物や、自分の干支にちなんだ根付を集めたりするのも楽しいでしょう。
また気に入った根付師の作品に絞って集めるといった楽しみもあります。
私は自分の干支が虎ですので、虎や獅子の意匠の根付が好きです。
また虎や獅子の根付は、比較的数も多いので入手しやすい根付です。
空想上の生き物である龍、河童、人魚、白澤、雷獣、猩々、麒麟などの根付は、
数が少ないのでレアアイテムにはなるでしょう。
自分の持っている根付が、いつ頃・どういった根付師によって作られたものなのか?
これを調べることは、とても楽しい作業です。
私の印象では、根付のうち銘が入っている物はおおよそ4割くらいでしょうか?
無銘の根付の方が少し多いイメージがあります。
銘が入った根付を調べる場合、まずその銘が判読できるかどうか?が最初の一歩です。
使用による「なれ」によって、銘自体が判読しにくくなっている根付もあります。
また草書体や行書体によって銘が入れられている場合、くずし字になれていない現代人は
判読しにくい場合もあります。
根付師の銘が判読できれば、あとは書籍によって調べることができます。
私がよく使用するのは、「根付の研究」(上田令吉著 昭和18年刊)です。
巻末に約100ページ、1300人の根付師が載っており、調べることができます。
しかし実際は載っていない根付師も多く、その場合はネットで検索することが多いです。
海外のほうが日本よりも根付の研究が進んでおり、検索キーワードとして、
「netsuke」と「調べたい根付師のローマ字表記」の2つを入れれば、ヒットする場合があります。
無銘の根付は、その作風によって判断することになります。
これについてもいつか書いてみたいと思います。